個人向け飛翔装置なんて、1990年代のロータリーエンジン&ダクテッドファン方式の、
スカイカーでとうに終わってる話だと思うけど、まだ何か未来技術として語れるものがあるのだろうか。

走って曲がって止まれる、世界最速の自動車を作る面白い話に、私も一枚噛んでるけど、
それまでの世界記録が、すでに音速を超えていたから、
実質航空機並みの推力を必要とする乗り物になるって話を前提に、検討が始まった。

時速400キロぐらいでも、空中に舞い上がってしまう事故が起こることがあるので、
地面にタイヤをダウンフォースで押し付けて前進する方式で音速を出して、
走って曲がって止まるなんて、あまりにも危険すぎるってことになって、
従来にない方式が求められることになった。

これから作られる世界最速の自動車は、VTOLと実質変わらない機能を要求される。

いろいろアイディアが出て来たが、その中で最も面白く、実現の可能性も高いとされたのが、
ボディ全体がタイヤホイール型をしていて、タイヤの両脇から羽が生えた、
シンプルでコンパクトなスタイルの、一輪車の一人乗り用の乗り物だ。
全翼機という飛行機のデザインがあるが、
全タイヤ機という自動車のデザインに相当すると受け止めている人もいる。

とにかく小さく作りこむことで、空気抵抗を減らしてやる必要があるから、
ボディの直径は1.5メートル前後という話になってきている。
今はまだ実機サイズのラジコンしか作られてないから、人が乗れるスペースがないんだけど、
ジェットエンジン搭載して、人が乗れるスペースも確保することが検討されている段階にある。

もちろん、ゴムタイヤではどう転んでも無理な話なので、
高温に耐えるタイヤシステムの製作のめどが付いて、
一気に音速の壁が破れそうな話になってきている。