人間が生きているときの意識や思考と言ったものでは無くなるが、より本質的
で、欲望や本能よりもさらに根源的な、『人間の活動全ての元となる力』と
しての意思のようなものに帰することになる

その意思というものは、必然的に『全世界の活動全ての元となる力』の一部で
あるから、生きているときの『自己』といった概念は無くなり、過去から未来
にわたる全世界の活動全てが『自己』として認識される

それは生きているときの感情や記憶、物質的な事象が全て忘却されるわけではなく、
生きているときの『自分』のみならず、全ての生命の感情や記憶、さらに生命とは言え
ない自然現象・物質的な事象全てが、自らの記憶として認識されるということだ

生前の『自分』というものはまさに大河の一滴、過去から未来にわたる全世界の壮大な
物語を構成する演者のひとりであるということだ