>こういう話に目がなくて、小説の主人公気取りでのめり込む人間が世の中には確実に存在する。

私が超効率発電機の検証を依頼されたときがまさにそうだった。
「○○よ、スゲー話があるんだ。チョウーの話だ チョーだよ」  チョーってなに?
「一兆円の兆だよ この話が事実なら億を通り越して兆の単位にまで発展するスゲー機械をつくった人がいるらしんだよ」
ここから始まり、事実なら2、3億は開発資金を出してもいい資産家がいるので検証してくれとの話だった。

結果は発明家の勘違いだったが、その資産家のような色めきだった人が何人も出ては消えの様相が
発明者との会話で垣間見えた。名誉のため実名は出さないが某ハンバーガー業界重鎮の故人がまさに
その魔境に入っていたらしいことは氏のインタビュー記事の断片から想像できた。

資産家にとって最後は名誉を残したいという心理が働き、溜め込んだ一部が捨て金に終わろうが
残りの人生を賭けてみたいという功名心を巧みに詐欺グループがキャッチする。

まさにM資金と同じだ。恥なので騙されたと公表しない”隠れ犠牲者”は結構いるに違いない。