>>586
「くそっ、俺を飢え死にさせる気か、愚か者め……」

>>1は誰もいなくなった家の台所で呆然としていた。冷蔵庫や戸棚の中を確認しても、出来合いのものや菓子類は何一つなかった。
野菜や肉や魚などの材料や調味料はあったが、それらを食すには料理をする必要がある。すべてを他人任せで生きてきた>>1は勿論料理ができない。
この状況は、>>1の自立を促すために、家族がわざと作り上げたものであることは言うまでもない。ただし留守中の生活に必要なだけのお金は渡してあった。
そこに新聞の集金が現れた。しかし>>1は「俺は新聞なんか読んでない!愚か者め!」と言い、追い返してしまった。後日、>>1はこっぴどく叱られて泣いた。

ただ、人との触れ合いを経験したおかげで、徐々に外に出る勇気が湧き出してきた。
「行くしかないか……。スーパー孔明になる前に飢え死にするわけにはいかないからな……。」

「おるすばん」の初日、時刻は午後6時、外出の恐怖で昼食を食べられなかった>>1もようやく重い腰を上げた。慣用句ではなく、実際に重かった。
時折「よっこらしょ」と言いながら身支度を整えた>>1は大きく深呼吸をし、靴を履いていよいよ玄関を出た。目指すは700メートル先のコンビニだ。
一体、どんな冒険が待ち受けているのだろうか……。

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