第三十三話[石田三成の喜び]

大垣城
石田三成は未来からやってきた不思議な謎の集団が来るのをいまかいまかと
待っていた。どのような姿をしているのかとても興味がある。三成が考えていると
部屋の戸が開いた。どうやら来たらしい。心臓の音がドクンドクンと脈打つ・・・
三成がこれほど緊張したことは少ない。そしてついにガラッと戸が開いて謎の集団が
入って来た。入ってくるのは数人なのでどうやら大将格みたいだ。姿はどれも大柄で
大男であった。中には年齢が一番上であろう女性がいた。それにしてもデカイ!!
ここで威厳を見せておかねば……。
石田三成「ようこそ参られた!未来から来た者達よ。まずは貴殿らのお話を伺おう・・・。」
三成の額から汗が流れる。ここで緊張してはだめだ。大将たる者、威厳を見せなくてはならん!
織田信成「三成殿・・・私は織田信成と申します。三成殿にお味方しとうござりまする!」
ここで誠意を見せなければ・・・。三成に取り入って最後には絶対に僕一人が笑ってみせる。
まずは、三成を信用させ・・・そして用済みになったら消してやる!天下を取るのは
この織田信成だ!!信成は三成を利用して出世しようと企んでいる。
石田三成「これは願ってもない申し出でござる。貴殿が未来からやってきた集団の大将であろう。
東軍を殲滅したあかつきには信成殿に領地と官位を約束しましょう。」
やったぁ!!未来からやってきた者達を味方にできたぞ・・・これで我が西軍の勝利は
確実のものとなろう。三成は喜んでいる。信成に利用されるとも知らずに……。
織田信成「私に領地を!?お心づかい感謝いたしまする。必ずや家康の首を三成殿に
差し上げることを約束いたしましょう。」
やったぞ!!!西軍が勝てば領地と官位が手に入る!クックックッ・・・三成め!
僕に利用されるとも知らずに……。

第三十四話[信成の野望]に続きます。