ブラックホールは何も特別なものじゃないよ。恒星や、その辺に転がっ
てるチリと同じく、宇宙という時空間に存在している天体に過ぎない。
そしてどの天体もその質量に応じて、時空間のゆがみを発生させている。

そしてブラックホールは空間の歪曲が無限になる点ではないよ。重力加
速度が増大しすぎて、光すら脱出できなくなるシュバルツシルト面を持っ
てしまった天体のこと。だから“ブラック”ホールと言うわけだし。
だからブラックホールはブラックホールというレベルに達したただの超
重力天体であって、それが存在する時空間とはまた別物。これはいい?

そして光速というのはつまるところ光の速度であるわけだ。
では速度とは何か。距離/時間で定義されるものだろう?
時間はまあ、ストップウォッチで計るとして、問題は距離なわけだ。
じゃあその距離を測るメジャー、つまり座標系はどこを基準にするの?
っていう話になる。これはもちろん、光が飛んでる座標系を基準にしな
いとダメだよね。光の速度を計るわけだから。
同じように、ブラックホールの移動速度を計るなら、ブラックホールが
存在する座標系を基準にして距離を計らないといけない。

ここでよく勘違いされることは、宇宙の膨張にしたがって座標系ごと動
いたときに、ブラックホールの速度に座標系の速度が加算されるのでは
ないか? ということ。
でもそんなことはない。距離を測る基準である座標系そのものが動いて
いるのだから、座標系がいくらスピード上げようと、その上で計った速
度は同じ。
そして宇宙は膨張している。地球の存在する座標系とブラックホールの
存在する座標系は互いに静止しておらず、場合によっては、「見かけ上
の超光速」を実現することになる。
真の超光速とは、その物体が存在する座標系において秒速30万キロメー
トル以上を実現することであって、そこが見かけの超光速とは違うとこ
ろ。