マイクロマシンの制御系をどうするかだが、
遺伝子そのものを部品として用いた計算機を試作している人達もいて、
やってみたら、今のパソコンの数百倍から千倍以上の計算速度が得られたらしい。

ただし、計算は瞬時に行われるんだけど、その結果の答えは分子の状態で存在している。
これを分析器にかけてデータとして取り出するのに、
うちの若手達が面白半分でやった追試では、短くても31時間を要したことがあった。
あの状態のままでは、実用化の目処は立たない。

自己組織化する自律システム=自己組織化特性を備えたロボットシステムへと組み上げるには
かなりの手間がかかりそうだが、この分野は今勢いがいいので、
そのうち不可能ではないと言えるようになると思う。

ターゲットの細胞を識別して殺すマイクロマシンを作って、
癌細胞だけやっつけられたらと、私に向かって真顔で迫る熱心な医師がいる。

うまくいけば儲かる分野だと分ってはいても、
忙しくてマイクロマシンにまで人手が割けないんだよね。