10パーセク1文明。地球近傍における事実を銀河系全体へと適用する限界、
そして文明の定義のあいまいさといった諸問題を抱えるが、文明種族間の平
均的な間隔を端的に言い表したこのフレーズ、銀河宇宙における文明の数を
論じる上での有用な指標であることにはかわりない。

半径10パーセクに含まれる恒星数は地球近傍を例に採ると約500個。そ
の中に文明種族星一つと距離10パーセクの位置に確率50%で隣の文明種
族が存在する。すなわち恒星500個あたり1.5個。言い換えれば恒星の
約0.3%が文明種族を育んでいることになる。

銀河系に属する恒星約2000億個。そしてその0.3%にあたる6億個が
文明種族を宿す。もちろん複数の文明種族を宿す恒星や恒星からすでに独立
して繁栄する文明種族もあるはずだからその数が10億を下ることはまず無
いと言える。

銀河系だけでも裕に10億を超える数の文明種族。人間ひとりひとりが異な
るように銀河系にひしめく文明もそれぞれが驚くほどに多様な個性を持つで
あろうことは言うまでもない。