古代ギリシャではバッタが好まれて食べられていたというし、哲学者アリストテレスはセミに目がなかった。彼は著書の中で「セミは最後の脱皮前のサナギがもっとも旨い。成虫なら交尾後の卵のつまった雌が良い」と述べている。
古代ローマではカミキリムシが御馳走の一つとして食べられていた。特にオークの木にたかるカミキリムシは王侯貴族や富裕層のみが口にすることのできる貴重品であった。この虫を太らせるために、小麦粉や葡萄酒を餌として与えるようなことまでしたという。

フランスの貴族社会では「シラミ」が好まれて食べられていたとも言われている。黄疸や視力低下に効くとされ、パンにどっさり載せて食べていた。この習慣がのちにヨーロッパへチフスを呼び込む要因になったともされる。
イギリスの船乗りの間ではゴキブリがある種の「御馳走」であり、見つけると捕まえて生でばりばりと食べていたという。また、ロンドンには長らくゴキブリのペーストをパンに塗って食べるという習慣が残っていた。