――僕は、火星(あるいは月?)のコロニーで暮らしている。
本国の財政が苦しくなり、
赤字のコロニーを放棄する方針が決まったらしい。
このニュースに反応してコロニーの人々が運動を起こし、
コロニーは本国から独立することになった。

しかし、コロニー自体が赤字であるという事情に変わりは無く、
独立コロニー政府は人員のリストラを実施することになった。
知力体力の優れた者だけコロニーに残って、
劣る者は地球に送還されるのだ。

コロニー居住者は全員検査を受けることになり、
全裸で医療チェックを受ける。
検査の後、そのまま全員が巨大な洞窟の中の温泉で発表を待った。
僕は合格だったけれど、知人は不合格だったらしい。
ただし不合格でも合格者の家族になれば残れるので、
不合格だった人が、僕に結婚を申し込んできた――

書いてみると整然としたストーリーになってしまうけど、
実際はもっと混沌としていて、こんなに判りやすい流れじゃなかった。
異星の洞窟の中の温泉に裸の群集が集まっている場面からは
明確に覚えているが、最近読んだKSロビンソンの『グリーンマーズ』に
これとよく似た場面があったことを、目覚めてから思い出した。