飛行物体の周囲の空気をイオン化するのに、数十テスラという非常に強力な電
磁場を発生させる必要があることである。 今まで、このような電磁場を発生させる技術
力を人類はもっていなかった。 ところが、近年超伝導技術の発展により、700テスラ
を超える電磁場が実験室で発生させることが可能になってきた。 したがって、経済的効
率を度外視するならば、磁気流体力学(MHD:Magneto Hydro Dynamics )に基づく飛
行が理論的にも、実験的にも可能になってきたのである。

 MHDに基づく物体の飛行の様態はどのようなものになるであろうか。
(1)の音速の数倍の飛行速度の実現は原則的に可能である。音速の壁は問題にならない。
(2)の急角度(鋭角)の飛行方向の変更 ことや(3)の空中停止は、上記のことから
可能なのはすぐにわかる。
 
(4)機体がオレンジ色などに光り輝く というのはどうであろうか。
 周囲の空気をイオン化するために、飛行物体の表面が高電圧になると、周囲の空気が気
体放電を始める。 この放電現象がグロー放電からアーク放電の範囲にある間は気体がオ
レンジ色などに輝いて見えると考えられる。
 
(5)の姿が瞬間的に消えるというのは、機体と機体周辺の空気のイオンの出す波長が可
視光線の領域より高くなることで、消える、すなわち見えなくなる現象が説明できる。 
これはレーダーに映らないスティルス戦闘機の機序と同じである。

 こうして考えると、磁気流体力学による飛行は、これまでのUFOの飛行の様態をほと
んど説明することができることがわかる。 これをもって、UFOの飛行原理がMHDに
よるものと即断はできないが、きわめて有力な仮説であろう。