>>108
エバンゲリオンの人類補完計画の実体は、掴みきれないまま終わりましたが、
何か、現在の世相を象徴的なストーリーとして、
表現したかった部分があったのだろうと思います。
今の人類に何が足りないのか、何を補うべきなのか、
問いかけに対する答えは出たのでしょうか。

産業革命以降、神と宗教を科学的な視点から、迷信と否定して、
科学技術の文明を育て上げて限界まで膨れ上がらせ、
バブルの崩壊で一気に壊れて、経済的にほとんど動かなくなってしまった社会。
後に残ったのは、失われた十年の停滞感、倫理観が欠落していく混迷した世相、
生存環境を破壊して自からの首を締めていきつつある、科学技術文明の危険な姿。
産業革命以前は、これほど自然と対立していなかったのに、何が間違っていたのか。
あの頃新しく生まれた西洋型の思考様式には、どこかおかしい部分がある筈なのだが。

迷信的な神と宗教に代わる、優れた人類の統治システムと、豊かな精神文化への希求。
生命原理的に自然調和した、理想の社会システムとは何なのか。
どのように、現行の西洋型の思考様式を補完して、
自然と調和していた、産業革命以前の正しい状態に戻せばいいのか。

こういった課題に取り組むときに、
人間の思考を手助けしてくれる機械装置=コンピュータを活用できる時代。
ならば、人類の左脳中心に偏った思考様式の社会に、右脳的な要素を取り入れて、
神と宗教に代わる科学的なもので、補完する作業は、コンピュータの技術でしょう。