外力を利用しなくとも、試料内に濃度勾配を生じせしめることができれば
それに比例する拡散項のみでも能動的に重水素を輸送できます。

則ち、Pd電極の片面を真空引きすることで、
溶液側では吸蔵、真空側では脱蔵がおこり、濃度勾配が生じます。
これが三菱重工の実験の基本です。

また、Pd内部を真空引きすることでも、全く同じ効果が得られます。
これがDSカソード(二重構造カソード)の原理であり、
DSカソードでは、真空引きされたPd内部に、
PdブラックもしくはPdナノ粒子が詰め込まれています。


水素に限らず、濃度勾配に従って輸送されますので、
真空装置には、必ず装置外からのガス混入の確率が存在します。
これが、完全真空が達成できないと言われる根拠です。



水素同位体を用いた実験では、
手法に依らず、様々な熱や異常元素が報告されます。

熱核融合炉の構造材の研究中に異常発熱を見出した者や、
LSIの製造中に突発的な発熱を観測して、参入してきた者もいます。
電線の絶縁被覆が水中で劣化する際に、放射線や異常元素を見出した者もいます。
生物学的見地から、生体内元素変換を研究している者もいます。