福岡沖玄界地震で、福岡市西区の商業施設「マリノアシティ福岡」に隣接する「エバーグリーンマリノア」の大観覧車(高さ120メートル、直径1
12メートル)のゴンドラ2基が地震当時激しい揺れで誤作動し、乗客が乗っていたゴンドラのうち、少なくとも2基の自動扉が開いていたことが分
かった。観覧車は数分停止した後始動したが、2基のゴンドラは地上に着くまで約20分ほど扉が開いたままだった。同観覧車の高さは、世界第
2位という。
 運営会社「エバーランド」によると、ゴンドラは8人乗りで60基ある。各ゴンドラ下部に取り付けられたバーが地上のレールと接触することで扉が
左右に自動開閉する仕組み。
 地震当時、西区は震度5強の揺れ。観覧車は安全装置が作動して緊急停止した。直後に4分の1ほど回っていた2基のゴンドラの扉が開いた
という。2基には家族連れが乗っていたが、けが人はなかったという。
 同社は「2基のゴンドラのバーが比較的緩く、強く振動したことで誤作動した。お客様には申し訳ないことをした。全ゴンドラを点検整備し来週に
は再開したい」としている。
 ある乗客は「落ちるのではないかと怖くてたまらなかった」と恐怖の20分を振り返った。
 別の乗客は「地上で多くの人が建物から逃げまどうのが見えた。非常連絡用のボタンで『手動で扉が閉まらないのか』と聞いたが、係員は「閉
まりません。すいません」と言うばかりだった。(2基だけでなく)多くのゴンドラの扉が開いていたと思う」と話した。【柳瀬成一郎、船木敬太】