職業に貴賎などありません。
職業とは永遠不変のものではないからです。
内戦や民族紛争などが起きている国で、
有力な軍隊を率いている将軍は地位が安定しているうちは英雄であり支配者ですが、
自軍が敗北すればただの大量殺人者です。
売春婦は賎しい職業だと言われています。
しかし、大国の指導者や超巨大企業の重役だけを相手にする高級娼婦は、
その気になれば一国の運命さえ変えることができます。
状況によっては大統領や国王の婦人に納まることすらできるからです。
人がある職業に就いたからと言って、死ぬまでその職業を続けられるとは限りません。
そして、「貴」がいつまでも「貴」であるとは限らないし、「賎」がいつまでも「賎」であるとは限りません。
ある社会で、今までの価値観がひっくり返るなんて歴史上、珍しくもありませんし、
ある民族が他民族に征服され、他民族の価値観を押しつけられることも多々あります。
職業に貴賎があると言えるのは平和で安定した国で生きている人間の話であり、
そして、平和な国がこれからもずっと平和であるとは限りません。
「職業は、ある社会のある時点で、一時的に貴賎がある」とは言えますがね。どんなもんでしょ?