しかしケインズ以外の多くの経済学者は、
セイ法則が現実の世界では成立しないこと、
または成立しなければどういう事態が生じるかという
問題について、真剣に考察しなかった。
だからケインズ以降でも、完全雇用を主張するヒックス、
サミュエルソン、アローの一般均衡論と、
失業を伴うのが常態だと主張するケインズ経済学を
並立させて、矛盾を意識しないばかりか、
「新古典派総合」だと自賛する人もいた。