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ある意味、革新的な演奏ですよ。
この曲が、なんか構造的な作品にきこえてくる。

バックのアバドが割によく頑張ってて、
いつもならカンタービレで歌っちゃうと所を
マルカート気味に音型を浮かび上がらせる等々
曲の構造が認識できるような演奏をしてます。
第1楽章の第1主題が第3楽章のクライマックスに向けての盛り上がりで
出てくるなんて、この演奏ではじめて分かりました。
ただ、欲を言えば指揮がチェリだったらもっとよかったと思います。
ライナーとか見た感じ、ポゴはチェリがオケでやろうとしてたことをピアノ
でやろうとしてるようですから。

ポゴのピアノは硬質なタッチで冷たく輝いていて、装飾音であろうと、一つの
声部としてラインを描いており、時として3人か4人で弾いてるようで、見事です。

あと、1楽章のカデンツァがこんなに立派な音楽になっている例は、
あまり無いのじゃないでしょうか。
ある意味、調性崩壊の兆しすら感じられる脆くて危うい表現です。

この曲は、なんか馬鹿にされてるような風潮がある(私もその一人でした)ので、
そんな人に聴いてほしいですね。目からウロコとなるでしょう。