>>562
私の読解ではやはりかなり辛辣だと思ったが。著者はイギリスの名うての
個性的批評家でいかにもイギリス風の控え目な表現を使ってはいるが。
最後の箇所を一応和訳しておくと:
「でなければベルリンフィルはこの傑出した好感の持てる音楽家を(音楽
監督に)選出しはしなかっただろう。業界では昔から囁かれてきたことだが,
この音楽家のアキレス腱は伝統的なカペルマイスターが訓練されたような
厳格かつ体系的なやり方でリハーサルをすることが「できない」点にこそ
あったのだ」(inabilityはイタリックの強調。)
この注の最後の部分は,1989年にベルリンフィルの楽員がカラヤンのような
オーケストラビルダーこそ自分たちを作り上げたことを忘れてしまっていた
のが不幸の原因だった,と締め括られている。