>>645 は一面的と考えるので、別の観点から。
トスカニーニ受容のバロメーターはシェイクスピアの個々の作品に対す
る態度と非常に似たものがあるというのが実感。

「お気に召すまま」「真夏の夜の夢」「テンペスト」よりも「マクベス」
「リア王」「オセロ」のほうが無条件に傑作だと感じている愛好家の
数の多い国ほど、フルトヴェングラーファンは多く、トスカニーニファン
は少ない。(この点は、フランス人多数派の感性は不明)

ちなみに日本人は、とかく悲劇好み。チェーホフの「桜の園」「かもめ」
に対して、100%悲劇的要素しか感じることのできぬ我々日本人的感性
では、フルトヴェングラーに好意的な人間が多いのも当然だろう。そし
てトスカニーニ指揮の「ファルスタッフ」など味わう感性のキャパシテ
ィーなど存在しないのも当然だろう。

なぜイギリスでの「ハムレット」の上演で、現地のファンが笑い声を
数箇所で笑い声を立てるのか、日本人的感性では理解できない。
我々日本人は、音楽の対象に対して客観的態度を維持するのが不得意
であり、どどのつまり醜悪、矮小化された意味での好き嫌いでしか、
音楽に接することしかできない傾向にある。この点、「proフルヴェン/
conトスカニーニ」のファンは反省すべきだ。(逆のファンも当然然り)