>>710
胴囲し難い。
バイロイト盤(52年)はアンサンブルが粗雑である。52年盤のWPOの即興性
から生じたアンサンブルの軋みとはその意味合いが違う。 寄せ集めオケ
の弱点が出ている。WPO53年盤については、あきらかに精力の減退が生じて
おり、しかもそれを補う別の要素は欠如している。だから「美しさ」という
要素のみが目立つことになっており、フルトヴェングラーの演奏としては
アンバランスなものである。

それらと比較するとWPO52年盤は、気力、即興性、造形の彫りの深さ、
壮大さが矛盾なく発揮されており、録音の優秀さもあいまって稀有の
演奏の録音といえる。この点、WPO51年盤はやや思索的要素が強く、録
音の不明瞭さなどからも52年盤に一歩を譲る。

個人的にフルトヴェングラーの第9に順位をつけるとすれば。
1. WPO 52年
2. WPO 51年
3. BPO 42年
4. WPO 53年
5. ルツェルン 54年
6. バイロイト 51年
7. バイロイト 54年
.....といったところ。