>>575
少し補足すると、フルトヴェングラーは録音技師によって音がいじられるのをとても嫌がった。
戦時中に巨匠の録音のほとんどを担当した、フリードリヒ・シュナップ博士の録音方法は
その点で巨匠の姿勢に沿ったものだったし、実際に大変な信用を得ていたようだ。
その録音手法とは、マイク1本によるいわゆるワンポイント録音。
モノラルなのでワンポイントといえども2本用意する必要はない。
戦後の録音の中でもザルツブルグ音楽祭の一連のライブ録音はシュナップが担当している。
まあ、現代のようにフルオーケストラのダイナミクスに対応できる録音技術のある時代に
生まれてこなかったのがひとつの不幸であるかもしれない。