600「カデンツァを即興するのと、スコア解釈とは天と地ほどの違いがあります
論より証拠、現代の演奏家でカデンツァをその場で即興で演奏する人はほぼ皆無です
なぜならば、スコア解釈はお手の物でもカデンツァの即興はできないからです 」
カデンツァをその場で即興で演奏する人はほぼ皆無なら、スコア全体を解釈して
ふさわしいカデンツァを練習しているのでしょうね。
つまり、あなたの論によると、カデンツァは即興ではないことになる。
したがって、3行目の「カデンツァの即興はできない」というのも矛盾した言い方です。
僕は、カデンツァに関して懐疑的な印象を持っている。
ブルックナーはオルガにストとして、即興演奏の名手だったそうだけど、そういった音楽的
勧興を推敲して推敲して出来上がったのが、アルプスの高峰のようなブルックナーの作品群
だと思うのです。インプロビゼーションは、その時素晴らしいと思っても、普遍性を持ったものになりにくい
と思うのです。コルトレーンが繰り返し演奏したマイ・フェイバリット・スィングスも、私の心に残っているのは
繰り返し演奏されても変わらない基本的なフレージングです。