https://www.youtube.com/watch?v=Vvn2oGyji8s
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
「コリオラン」序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン指揮
 この序曲は、シェイクスピアの劇《コリオラヌス》にもとづいて
書かれたものではなく、詩人ハインリヒ・フォン・コリンの同名の
劇にもとづいて作曲されたものである。コリンの劇は、ローマの
貴族コリオラヌスの悲愴な生涯を描いたもので、1802年、すなわち
序曲作曲の5年前に初めて上演された。この劇のあらすじはつぎの
通りである。
 かずかずの勲功を立てた後に、コリオラヌスはローマ市民から不当にも
追放を受ける。怒った彼はローマの敵ボルシア人と手を結び、その軍隊を
ひきいてローマに攻め寄せる。市民は和を願ったが彼は聞き入れない。
そこで城内にいた彼の母と妻子が哀訴嘆願し、コリオラヌスもさすがにその
願いを聞き入れないわけにはいかなかった。彼は囲みを解き、軍隊を本国に
帰すが、後に刑を受け、身を破滅させて、その悲劇的な生涯を終わるのである。
 この悲劇に霊感を受けたベートーヴェンは、1807年に、序曲《コリオラン》
を作曲し、これが不朽の名曲として今日なお好んで演奏されている。
楽譜の解説より。