本日、上野で聴いてきた。
ジークフリート役の歌手は破綻なく歌っていたが、いかんせん他の歌手達の圧倒的な声量の前に霞んでしまった。
そのため、第2幕でジークフリートが場から退いた後に、残った3人で英雄を討つ謀議をする場面が、
弱っちいのをフクロにする企てをしているかのように聞こえてしまった。最後のカーテンコールの際に彼だけ
単独で出て来なかったことも、彼があたかもイジメに遭ったかのような印象を与えた。単独で出てもブーイングを
受けることはなかったであろうと思われるのだが。オペラに限らず、図太さが無いと舞台の上で大成できないと
思うのだが。

ところで、聴いている間に、今更ながらドイツ語について気付いたのだが、ニーベルングの言葉が出てくる箇所は全て
Nibelungenの形になっている。それゆえ、「ニーベルンゲンの指輪」と勘違いし易いのだろう。

例えば、第1幕では、
Knecht sind die Niblungen ihm. これは名詞の複数第1格だ。
Den Tarnhelm kenn' ich, der Niblungen künstliches Werk: これは形容詞弱変化の単数2格か?
Dünkt er euch niedrig,ihr dient ihm doch, des Niblungen Sohn. 名詞の単数第2格
第2幕では
Des Nibelungen Reif. 名詞の単数第2格
第3幕では
といずれもハーゲンが言っている。

あるいはNibelungenhortという他の名詞を形容する形で表れている。
Vor Neidhöhle den Niblungenhort bewachte ein riesiger Wurm:
Doch des Nibelungenhortes nennt die Märe dich Herrn?
"Hei! Siegfried gehört nun der Niblungen Hort!