ピアノは、15歳でほぼメカニックが決まる。私はショパンのエチュードをバックハウス程度のテンポで弾けていた。
ポリーニ版が出てからは、ポリーニを超えるテンポで弾く訓練をしていた。乱雑だけど、速く弾くことについては人を驚かせた若い頃だった。

70歳を超えても、メカニックの土台があるので、ベトソナ(29番を除く)なら弾ける筋力 柔軟性は、現在でも持っている。
問題は音楽性と訴える力だ。若い時から不足していた部分なので、いかに人生経験と共に克服していくかを課題にしていた。
ルービンシュタインは95歳まで弾いた。私の師は97歳まで弾いた。それを超えるのが自分の究極の目標。
67歳以上で私ぐらい弾ける人は世界に何千人といるだろうが、百歳の境地を実現した人はいない。