3回目は’88年最後の来日
2日目の東京文化でのベト4 と展覧会の絵。これは正直あまり良くなかった。オケが乱れたり
した瞬間があった。大きな音が鳴るがノッて来ない感じ。しかも冒頭のトランペットが派手に外して、
カラヤンがびくっとしたのを目撃しました。S席は21,000円だったかな。この年は指揮台まで
サポートする人につかまって登場した。
そして3日目のサントリーホールでの日本最後の公演。モツ39とブラームス1番
武満さんと大江健三郎が客席にいて、武満さんの言葉として「神が降りてきた」と著作に書いた
演奏会。1楽章のオーボエソロで神が降り、それがオケに広がっていったみたいなことが書いてある。
大江さんの「オペラをつくる」だったかな?
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%AD%A6%E6%BA%80-%E5%BE%B9/dp/4004301475
まさに入魂のブラームス。この時の東京の3公演はNHKが生中継と録音放送をやった。
録音放送では展覧会の絵の冒頭のミスは修正されていた。生中継のやつは、もちろん傷が
そのまま。2000年代になってDGからCDとなって発売されている、。
DGのライブでない80年代のスタジオ録音やDVDより数段いい、と僕は思う。

いずれにしても、カラヤンの本当にすごい演奏会に接する事が出来たのは、換えがたい貴重な
体験です。オケの音も随分変わってしまった。小澤さんが’86年にカラヤンの代役を務めたときに
NHK放送で解説した音楽家が、カラヤンさんの演奏を「最上のビフテキ」、小澤さんの演奏を
「それに比べるとすっきりしたフレッシュな香り立つ料理」のように表現したように記憶しているのだけど、
その食べられなくなった「特上のステーキ」を懐かしく思い返す事があるわけです。

そして今日最初にカラヤンで聞いたのと同じプログラムをラトルで初めて聴きに行きます。
何と35年ぶり・・・  フレッシュなほうですね。楽しみ!