しかし夕鶴が名作になった理由はなんだろうか・・・
おれはこの作品が音楽ではなく演劇から入ってきたからだと思う。

一般に日本の作曲家は音楽は書けるが戯作のセンスがゼロという人が多い。
音楽は悪くなくても劇としてみれば退屈なのばっかでね。

実際、鹿鳴館なんかは1幕は物語を説明しているだけで存在意義がわからん。
おれがプロデューサーであれば、1幕は10分程度に縮めて2幕にくっつけて
作品全体を1幕ものに改変させるね。そうすれば観る側も多少はがまんできる。

要するに、作曲家の才能と戯作家の才能とは違うわけだから
作曲家に劇を作らせてはだめなのよ。
この点、夕鶴は演劇から出発したからこそ成功したわけだね。

次回邦人作品を発注するときにはこの点を考えるべきだね。