「協奏曲では、私の考えですが
 二つの曲だけが他のものを抜いてそびえています。
 その二つとはベートーヴェンとメンデルスゾーンの協奏曲です。
 いずれも理想的な作品です。
 またたとえば美しいショーソンの詩曲のような
 新しいいくつかの作品もあります。
 こういうとなにか私見的にすぎるかもしれませんが、
 そのほかの協奏曲は、私にはなにかが欠けているように思えてなりません。
 チャイコフスキーのは俗受けをねらった作品にすぎませんし、
 ブラームスのはあまりに厳格でアカデミックな作品です。
 ブルッフは精彩さを欠いた退屈な曲で、
 パガニーニのは完全にヴィルトゥオーソ性を誇示した作品にすぎません。」

____フレデリック・フラドキン(1892〜1963)