ピアニストは誰でも、得て不得手がある。
これだけ世界に多くのピアニストが溢れていて、供給過剰なのだから。
総合的バランスよりも、一部の特性が非常に優れていることが、重要視される。

辻井君の音色やハーモニー 旋律に対する鋭い感性と、確実なテクニックは余人に代え難いものがある。
もちろん、音楽の深みや曲の構成感はまだ足りない。色彩面でも不足する曲はある。
ピアノ曲だけでなく、たくさんの名演奏に触れて、音楽的にも人間的にも成長することによって、克服できる課題だ。