日曜日に東京・上野でジークフリートを聴いた。
歌手の水準が揃った好演・熱演だった。
タイトルロールを歌った歌手はヘルデンテナーとしての経験が浅く未知数だったが、全幕を通じて力強く歌いぬき、
第1幕から盛大な拍手が送られた。何事も世代交代は進むものだと感じいった次第。

アルべリヒを歌ったのはラインの黄金の時と同じコニエチュニーだった。彼は、これまではアルべリヒとヴォータンとの
二足わらじを履いていたが、これからはヴォータンに専念するとのことで、ある意味残念。その彼が11月にはウィーン
国立歌劇場と共に再来日して今度はヴォータンを歌う。チケットが高く、買いそびれるかもしれないが、彼のアルベリヒ
を聴くと、彼のヴォータンも是非聴いてみたくなる。

今回ミーメを歌ったジーゲルも11月に再来日してサントリーホールで演奏会形式のラインの黄金でミーメを歌う。

今秋には新国でもワルキューレを上演するが、そのヴォータンにキャスティングされているグリムスレイは数年前の
二期会の公演でも同役を歌っている。

近年は日本でもワーグナーの上演が増えているので、円盤ではなく実演で歌手に馴染むことができるようになった
のは、有難いことだ。