イェルザレムは、古き良き時代のワーグナーテノール、
ベルント・アルデンホフのもどきみたいな感じ。

実力的には、アルデンホフよりしょぼいけど、
声の印象が、アルデンホフより洗練されていないゆえに、
やんちゃ風に聴こえて、現代的なテノ−ル像として、
スラリとした容姿とも相まって、OKな感じがしなくもないけど、
やっぱり聴くと欲求不満にかられるテノール。

声はデカイけど、フォルテが怒鳴るみたいになっちゃうのと、
音がこもってる感じが、テノール的な突き抜けた感が無くて、
魅力に乏しくて疲れる。

https://www.youtube.com/watch?v=3ZDOU2O7FPY

だけども、イェルザレムの「とにかく一生懸命歌います」という
愚直さだけは、完全に愛します。
バイロイトでのトリスタンの1年目、「全開で行くぜ!」と言わんばかりの
限界を超えた第3幕の歌唱を私は一生忘れない。