クラシックを聴け お気楽極楽入門書 許 光俊現教授(1998年9月30日第1版第1刷発行)
どれが聴くに値する演奏家?〈死んじゃった人〉編。
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)(一九〇八―八九)。
オーストリアのザルツブルクに生まれたカラヤンは、死後なお世界で
もっとも有名な指揮者と言っていいだろう。とにかく、これほどまでに
大量の録音を行い、それによって世界的名声を得た音楽家としてカラヤンの
右に出る者はいない。*4
*4 カラヤンのCDとしては、オペラのプッチーニ『トゥーランドット』(ポリグラム)
とかR・シュトラウス『ばらの騎士』(ポリグラム)がいちばんのお勧めだ。
オーケストラ曲ならホルスト『惑星』(キング)、レスピーギ『ローマの噴水』
(ポリグラム)だ。要するに、大規模なオーケストラがいろんな音を出す曲が
いい。
カラヤンの特徴は、ズバリ、みんなにわかりやすい音楽を心がけたことだ。
中略。だが、その雄弁な音楽は、しばしばきわめて浅薄な印象を与えてしまうのだ。
中略。すなわち、カラヤンの表現はいつでも全開で直接的だ。中略。
だから、かえって初心者のうちはカラヤンを聴かないほうがいいのかも
しれない。すっかり事情に通じ、自分の耳ができてからカラヤンを聴けば、
「なるほど、これはこれでやはりたいしたものがある」と感心できる。
それと重要な点。カラヤンのCDを買うなら、ケースをひっくりかえしてみて、
一九六五年から七〇年代後半までに録音されたものを選ぶこと。省略。
故 昭和の黄門様もベーム、カラヤンは聴いていたらしい。今でもご健在の息子様の
容姿をみればわかる。