>>536 57のカラヤンのライナーノートより。
ちなみに自分の出番を終えたグールドは、舞台裏の録音ブース
に陣取り、カラヤンの顔を覗きながらこの曲を堪能したという。
これはグールドにとって大きな原体験となり、その後の彼はこの曲を
愛し続けた。グールドの遺品にはシベリウスのこの第5交響曲の
アルバムが2枚含まれている。どちらもカラヤンの録音で、
1960年盤(フィルハーモニア管弦楽団、エンジェル)と、1965年盤
(ベルリン・フィル、独グラモフォン)である(カラヤンにはほかに
1951年盤と1976年盤がある)。
1967年、グールドは自作のラジオ・ドラマ『北の理念』のエピローグで、
カラヤンの1965年盤の終楽章を用いた。「対位法的ラジオ・ドキュメンタリー」
として知られるこの番組で用いた音楽はこの第5交響曲のみであり、
この勇壮な終楽章の抑揚に語り手の独白を溶け込ませた。
こうライナーノートに書かれている。