ベーム/VPOのブル4のクリーニングに関して。

訂正しなければならないことが。
昨日は「ボンドパックは功罪合わせ持つ。(粒子は取り除くが,膜を張る)」と結論づけたが,
一晩布団の中で考えてみて,これは早計な判断であるとわかった。
過去にボンドパックを行って膜ができていなかった例が多かったのだ。
ボンドパックで膜は張らないのではないか。
ベーム/VPOのブル4で増加したモゾモゾ・ノイズの原因は,次のように考えることができる。
第1&2面の表面にはすでに乳化物による(かなり厚い)膜が形成されていた。
ボンドパックを剥がすことによってその表面の乳化物の一部が取り去られ,盤表面が凸凹の状態になった。
それをレコード針がトレースすることによって,モゾモゾノイズが発生した。
ボンドパックで膜は張らない証拠に,この間の「新世界交響曲」(コンサートホール盤)のパックを剥がしてみたがモゾモゾは現れなかった。
その代わりにチリチリ,シリシリノイズが現れた。これらは小さな埃やチリが原因である。

あの後,ベーム/VPOのブル4の第1&2面のノイズ除去を行って,結局チリチリはすべて無くなり,モゾモゾもほとんど聞こえなくなった。
ノイズ除去のコンセプトは膜の除去だ。システマとビトゥイーンで乳化物を掘り起こし,パフ磨きで除去。
次第に各楽器の音が生気を取り戻していった。今は98〜99%のノイズが除去された感触である。
ほぼNOノイズの世界はすばらしい!
VPIにもしこの芸があるなら購入を考えるが,どうもそれには達していないようだ。
今システマとビトゥイーンの自動化のための器具を考案中である。

ベーム/VPOのブル4(2枚組)は,元の持ち主が誤った処理をして乳化物が表面に張り付くことになったのだろう。
今回レコードクリーニングをしてみて,先人がいろいろ手を尽くしたクリーニング方法の中に,結構誤ったものが少なくないことがわかった。
「水をつけたままレコードを再生するとレコードが傷む」なんかもそのひとつだ。
もしかすると,盤面に潤滑剤を塗るのもレコードにとってよくないことかも知れない。