ズビン・メータは、旋律を豊かにふくよかに歌わせるところや、 縦の線をあまり揃えずに大らかに波打たせる特徴が、ブルーノ・ワルターによく似ていると思う。

ワルターの薫陶を間近で受けたカール・ベームが、シャルクからもらった指輪だったかをメータに譲り渡したのも、自分以上にワルターの芸風を受け継いでいるメータを評価したからだろう。