モーツアルトは膨大な手紙が残されたため、これを手掛かりにして作品と彼の人生
を関連づけることが容易なため、評伝作者にとっては本を書きやすい作曲家だったこと
は間違いない。この点はゴッホとよく似ている。自分はゴッホはそんな大画家なのか
という疑問はあるが、モーツアルトは作品自体が優れているのでやはり大作曲家である
ことは疑いない。ただ、ハイドン以外の同時代の作曲家の作品はほとんど知らないので、
モーツアルトが彼らと比較してどうかはわからない。膨大な手紙の存在がモーツアルトの
作品評価に有利に働いたことは多分間違いないだろう。