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 やせ型で深く彫りのある顔立ち。このような立派な風貌を目にすると、演奏を聴く前から
 深い感動を禁じ得ない。ぼくの姿など、いわば典型的なキリスト像ではあるまいか。
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 ぼくは70代にさしかかり、まさに完熟ともいうべき風貌を獲得したのである。
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 この光彩陸離たる赤のブレザーは、昨年お布施で購入したものである。これこそ
 ぼくの勝負服であり、シンシナティ響の演奏会にすわないタソを聴きに行った時も、
 もちろんこの服を着て行ったものである。女性を愛する者なら、ぜひ一着手元に
 持っておきたい逸品といえよう。  
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 若々しいぼくの指揮姿だ。後年の巨大さこそいまだ十分に発揮されていないとは
 いえ、すでに並々ならぬ表現意欲が感じられる。これを若気の至りと笑う者に、
 音楽の魂は理解できぬであろう。
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 字は人を表わすと言うが、なんと美しい肉筆であろうか。これを天下の名宝と
 呼ばないようでは、世に宝など一つも存在しないのではないかとさえ思われる。
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世界に誇りうる偉大なる大芸術家のツーショット。歴史的瞬間の記録といえよう。
心臓が止まりそうな興奮を呼び起こし、魂がいやがうえにも高揚するのである。