【毒舌】宇野功芳【クラシック評論家】Part9 [転載禁止]©5ch.io
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2015/05/30(土) 11:11:52.00ID:7NIWbEut一九三八年にいたってナチスのユダヤ人排斥はその極に達し、
オーストリアはドイツに統合され、ワルターはフランスへの
演奏旅行中にウィーンにおける全財産を没収されてしまった。
このマーラーはその二、三週間前のウィーンにおける実況録音で、
「妨害の咳払いや客席のバタバタいう足音といっしょに演奏が
開始された」とワルター自身が語っており、そうした雑音は
このSPからは聴き取れず、意外に静かであるが、彼は後年、
このレコードだけは破棄したいともらしていたという。
演奏自体もあまり冴えず、ウィーンの弦の天国的な音や
甘みなレガート(特に第一楽章)、そして第二楽章のリズムを
ウィーン風にしゃれている点など魅力も無いではないが、
このコンビにしては音楽がみちあふれて来ず、録音のせいも
あろうが各声部の分離や色彩感がにぶい。細部のアンサンブルも
くっきりせず、純音楽美よりは雰囲気を大切にしているらしいが、
マーラーの場合、明らかに片手落ちであろう。
(以上です)
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