元ベルリン・フィルのティンパニ奏者テーリヒェンの話なんだが、
ある客演指揮者でリハをしていた時のこと。

客演ということもあってオーケストラは力をセーブした状態で演奏していた。
と、突如としてオケの音が一変。サウンドは豊かな厚みと暖かさを増し、
魔法にかかったかのように音色が急変した。

テーリヒェンは驚愕して上げた。「いったい何が起こったのか」

オーケストラの視線は練習場の入り口のドアに注がれていた。
そこにはフルトヴェングラーの姿があったという。

おまいらに言いたい。存在だけでオケを一変させる、こんな指揮者が
いま存在するだろうか。これこそ偉大さの証明ではないだろうか。