2015年9月19日 (土) 連載 第245回

これはまずい。今年、拙コラムが、ある大学の入試において
読解問題として使われたとき、私は心配になった。
よりによって選択問題なのである。

近年もっとも悲劇的な、苦渋に満ちた日本の有名人は誰か?
A:小保方 B:野々村、C:佐野  D:佐村河内 D:許

おそらくまったく見たこともないような問題だったのではないか。
設問が高度である。私にも解けない。正解がわからない。

実は私の文章はこれまでにもいくつかの大学の入試で使われている。
昨日は、某出版社から小学生問題集に使いたいと連絡があった。

貧乏人にはクラシックは分からないとか、そんな文章を子供のうちに
読まされるのである。おそるべきことである。若くして大人の毒に
ふれ免疫をつけておく。そういう趣旨なのかもしれない。
拙文を読む子と読まない子の差はあまりに大きい。

世の中には常識を超えたいろんな人がいる。それを知ることは
ある意味、チェリビダッケの禅の悟りと同じことに違いない。