演出が日本人の感性とは合わないね。
グロい死体をリアルに出せば、そりゃ観客に対するインパクトはでかいだろうけど、
日本人の感覚からすれば、短絡的でしかも下品だ。

英国のシャーロックホームズのTV番組を見ると、
わりと死体がストレートに出てくる映像が多いから、
このへんは、文化の違いだね。

ということで、マクベスの演出は感心しなかった。
この演出家は英国のローカルな観客受けが狙えるだけの存在だ。
転職して他の道を進んだほうがよいね。

しかしドンジョバンニの演出は面白かったよ。
映写でいろいろと舞台上に写すのは子供だましだが、
それと別に場面転換とか、ラストにもっていく流れとかは
なかなか新鮮で楽しめた。

もう一つは指揮者だね。
ものすごく手がたい指揮で、音楽的にすごく安定していて安心感がある。
しかし、その分、スリルとか迫力とかは乏しい。
この意味でマクベスは凡演だった。

しかしドンジョバンニは、様式がしっかりしていて
この手堅い指揮は古典派の音楽にはドンピシャにはまっている。
この意味で、音楽的にはドンジョバンニのほうが楽しめたね。

ただ、この程度のB級しか確保できないようでは、
世界的には指揮者は人材不足じゃねえのかな。