小澤征爾は人気演目は振らない
なぜなら、有名な演目ほど批判にさらされるから

楽譜に書かれている通りに機械的に振れる
現代的であまり感情表現の少ないものが選ばれる

プッチーニやヴェルディのような、誰もが知っているメロディが良い音楽は粗が見えやすい

プッチーニやヴェルディは聴いてすぐ違和感を感じてしまうし、フィデリオとは段違いに楽譜通りになど振れない
テンポの指示が無いのに遅くしたり早くしたりが頻繁にある

フィデリオはほぼ無い。楽譜に忠実に振れば良い
オーケストラ曲となんら変わらない

また、モーツァルトやロッシーニのようなレチタティーヴォのある演目はレチタティーヴォの振り方が全く分からないので振れない

難しさは圧倒的にプッチーニやヴェルディ
プッチーニやヴェルディの楽譜を楽譜通りに振ったら大惨事になる
楽譜に忠実なムーティでさえ、プッチーニやヴェルディを楽譜通りには振らない
音符は忠実だが、音楽の流れ、テンポは多少整理されてはいるものの伝統的なテンポの移り変わりを守っている
楽譜には書かれていないから

だからオペラは難しい
オペラを好きで聴いていないと、なぜそこでそうなるのかが、分からない
だから、その振り方で良い悪いが如実に現れる

小澤も若い頃は振っていたが、あまりに有名な、誰が聴いてもおかしいと分かってしまうような有名なオペラはもう振らない

小澤は、レコードも他人の演奏も聴かないから、その音楽をどう表現したいのかが無い
どうしても楽譜に書かれている通りのあっさりした音楽になってしまう