現代音楽も含めて、クラシック音楽というのはいわば批評の音楽だと思います。
ベートーヴェンが最後の交響曲の第4楽章でやったように、これまでの音楽は
全て虚しい、これから始まる音楽こそが本当の音楽なのだ、という宣言です。
否定の繰り返しの果てに、フルトヴェングラーが語ったように、
その都度新しい音楽が生成する。
ただしかし否定だけで終わってしまうのなら、その人はもう音楽とは縁のない人でしょう。
不毛な音楽ばかりが世の中に溢れ、耳が腐りそうになってしまいながらも、
それでも音楽を信じようとする悲愴な決意に満ちた行為、それが現代音楽です。