「モーツァルト」(TBSブリタニカ)海老澤敏ほか著
150〜155ページ「天才の射程−霊性の音楽の誕生」より引用

「モーツァルトが天才であったことは、誰も疑わない。
それは何よりもモーツァルトが神童であったからである。
いまだ研鑚を積むいとまをもたない神童は、天才の証である。」

「香気のような美質、聴こえてくる天才性という点になると、
ヘンデルらの音楽は明らかにモーツァルトのようなわけにはいかない。」

「モーツァルトこそ天才的な天才であり、その音楽は前例を持たないものであった。」

「真に天才的な音楽家であるモーツァルトは、ミュージックとしての音楽を、
伝説のなかのオルペウスを除くならおそらく初めて、この世のものとした」

「モーツァルトの天才性は、音楽という芸術そのものの天才性を目覚めさせ、
悟性的構築の音芸術に対して、ミューズ的な霊性の音楽の次元を開示した」