許光俊 「平林直哉がここまでやった!〜『クラシック100バカ』」

2004年10月18日 (月)

連載 許光俊の言いたい放題 第38回
「平林直哉がここまでやった!〜『クラシック100バカ』」

 平林直哉氏が、『クラシック100バカ』という刺激的な題名の本を書いた。
 バカという言葉が付いた本がずいぶんと売れたから、中には便乗しただけのいい加減な内容と思う人もいるかもしれない。
 とんでもない。これは一朝一夕にできあがるお手軽な内容ではない。経験の蓄積と覚悟がなくては絶対に書けない本である。

(中略)

最後に、私から「101番目のバカ」を進呈しよう。

  『クラシック100バカ』を読んで溜飲を下げるバカ。

 あなたがバカに対して、自分自身でただのひとことも文句を言わないのなら、あなたはバカと同じである。いや、バカよりさらにたちが悪い臆病者である。
 もとより、この本は結論ではなく、出発点にすぎない。だが、その出発点すらほとんど存在しなかったことを考えれば、本書の意義は明らかすぎるほど明らかだ。

(きょみつとし 音楽評論家、慶応大学助教授)

http://www.hmv.co.jp/news/article/410180051/