1969年ザルツブルク音楽祭でVPOを指揮した「ばらの騎士」を今聴いているが、勢いとメリハリがあり、すごく良い演奏だと思う。

全体に停滞せずキビキビと進んでいくが、ちょっとしたフレーズにも緻密な表情付けがあり、テンポの変化も小回りと機転が効いていて、歌手にピタリと合わせていく。

帝政ウィーンの爛熟みたいな雰囲気は皆無だが、歌手やオケと息のあった絶妙のアンサンブル・オペラを聴いている感じ。ここまでモーツァルト寄りのリヒャルト・シュトラウス演奏というのも、他になかなか例が無いのではないかと思う。
全盛期のベームって、凄いなあ。