カール・ベーム4
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0159名無しの笛の踊り
2014/08/01(金) 14:29:04.48ID:aURGTyOO私達皆の憶えている通り、彼はこの点で名人芸の域に達していた。
カール・ベームはしかし更にその上に抜き出ている。
彼は知識と能力と意志と成果とを一身に体現している。
禅の高僧が矢を射る時、「私が矢を飛ばす」とは言わない、「矢が放たれる」
と言うのだ。
この事は全く自然に生じてしまうのであって、それに何一つ手を加える必要は
ない。
この見地からすれば、カール・ベームの場合は「音楽が湧く」と言える。
この事を象徴するのがシナ哲学の最も深遠な格言の一つである「無為の中に行為
がある」というそれである。つまり、音楽を自然の様に響かせようとすれば、
その前に総てがなされ、験されていなければならないという事である。
カール・ベームの様にこの術を究めた人は、人に与える事によって、お返しに
人生の精髄となるものを贈られるのである。
ヘルベルト・フォン・カラヤン(ベーム85歳の誕生祝賀会の祝辞から)
音楽のことがこんなに分かっていがら、実行出来なかったカラヤンは
悲劇の人であった。
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