ただし、猿谷氏の表現はややもすると安直に流れてるかなと思うところもある。
森を揺らす風からのイメージを表現する楽章なんか、そりゃあ「ノヴェンバー
ステップス」という極めてソフィスティケートされた先例を意識しないわけには
いかず、そこから逃れられてはいないと思った。具体的には弦楽のディヴィジの
上に篠崎氏のソロが乗っかるわけだが、まあ、篠崎さんがちょっと鼻につくのは
作曲者の責任ではないにせよ、やや常套的なんだよね。