反応する脳の部位は、ほぼ同じだが、思想性というのは、表現される感情やメッセージ
に一定の方向性が看取される場合に用いられる。いずれも「表面的」という言葉の対概念として
の存在意義がある。
個々の音というのは、空気の振動であり、それ自体現象に過ぎず、極めて具体的なものだ。
しかし、その音の特質、他の音とのつながり、波の干渉等複雑な組み合わせを経て、他の何かを連想する。
その連想するものが一定の抽象性を備えたとき、精神性と呼ばれることがある。
これはバロックや古典派には当てはまらないかもしれない。
私は、ハイドンモーツァルトに精神性を感じることはない。
しかしバッハは別だ。その意味において、バッハはロマン派の先取りをしているものと思料される。
彼が「音楽の父」と言われる理由はここにある。