この前、ザルツブルグ行ったんです。音楽祭の。 そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいでレストラン座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、Maurizio Pollini 18.august とか書いてあるんです。 もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、ポリーニごときで普段来てないザルツブルグに来てんじゃねーよ、ボケが。 ポリーニだよ、ポリーニ。
なんか親子連れ日本人とかもいるし。一家4人でザルツブルクか。おめでてーな。 よーしパパカツレツ頼んじゃうぞー、とか言ってるの。
それはシュニッツェルだろ。もう見てらんない。 お前らな、1ユーロやるからその席空けろと。
音楽祭ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。 相席になった奴と音楽談義でいつ喧嘩が始まってもおかしくない、
殴るか殴られるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。

で、やっと座れたかと思ったら、隣の日本人が、「やっぱり 本場でポリーニ聴くっていいよね」とか言ってるんです。 そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ザルツブルクなんて片田舎なんだよ。ボケが。得意げな顔して何が、本場でポリーニ、だ。 お前は本当にポリーニ聴きたいのかと問いたい。
問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。お前、「本場でポリーニ」と言いたいだけちゃうんかと。

ドイツ在住の俺から言わせてもらえば今、音楽通の間での最新流行はやっぱり、サイモン・ラトルが指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、これだね。
席は一階の真ん中。これが通の座る席。んで、終演後、ルター&ヴェーゲナーで、ドイツの名ワインを飲み干しながら、食事を取る。
それから、高級ホテル、ケンピンスキーのラウンジに座り、選りすぐりのモルト・ウィスキーかキルシュヴァッサーの名品を飲む。これ最強。
しかし夜遅くベルリンの町を歩くとネオナチにマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。 素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、ザルツブルグの屋台でボスナでも食ってなさいってこった。